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2011年 11月 29日

敷地を読む~廻りとの共生~1

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家づくりにおいて提案すべきことは多々ありますが、


「快適で省エネな暮らしを提案する」

ことは、とても重要なこと。
中でも、室内の温熱環境を快適に整えることは、大きなテーマです。
私たちは、建物自体に備えた性能や工夫で、それを実現したいと考えています。

つまり、パッシプデザインの家。
(passive=受動的な 建築的には、機械や設備を使わないことを指す)





あたり前のことですが、
敷地によって、陽のあたり、風の抜けは異なります。
その敷地に合った家を建てられる=敷地の持つスペックを最大限活かすことができることは、注文住宅ならでは。

設計者が、実際の敷地に立ち、廻りの建物を記録し、
どうプランニングしていくのかを見出す。
ある程度プランニングが固まった時、住まい手さんへのプレゼンテーションの手段として、
とても便利なのが、google スケッチアップ。

【google スケッチアップ】
googleが提供しているCADフリーソフト。
3次元で分かりやすいだけでなく、
365日、1分単位で日影を見ることができる。
ダウンロードフリーなので、データを私たちからお渡しすれば、
ご自宅でいつでも確認ができるのです。



このソフトが一番役立つのは、廻りに建物があるとき。
例えば、東へ45°振っていて、南~南西に隣家が近接する「緑の小路の家」の場合。
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冬至(12/22)の午前7時。室内に陽が入り始める。


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午前10時。玄関に、隣家の影が落ち始める。

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午前12時。
室内は日影に。
しかし、屋根面には陽があたっているので、OMソーラーは活動中。


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午後2時。なんとか、ガラス集熱パネルに陽があたる状態。
この後、建物全体が、隣家の日影になります。


日照条件が最も悪い冬至の日に、
室内に陽が差し込むのは4~5時間ですが、午前7時~午後2時までは屋根に陽があたるので、
OMソーラーを付ける意味はあると判断。



私たちの経験だけで語るのではなく、
このようなシミュレーションを住まい手さんにお見せすることで、
効果の裏付けと納得に繋がります。




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楽しい省エネライフを送ろう!
私たちは、この運動に賛同しています。

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太陽をうまく使い、
家そのものが働く床暖房「OMソーラー」



by zaiso-house | 2011-11-29 19:06 | 設え


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